FP三宅金蔵のお金の学校

お金にジャマされない人生を

投資におけるタイパ最大化とは

 こんにちわ。FPの金蔵(きんぞう)です。

 最近よくタイパ(タイムパフォーマンスの略語 )という言葉を耳にするようになりました。

 費やした時間に対する満足度の度合いを示す言葉ですが、最近をそれを実感する出来事がありました。

 古くからの友人Sさんが最近結婚して新居に引っ越したのですが、そのSさんに結婚式のお祝いを贈ることになりました。

 共通の友人Iさんと一緒に二人でプレゼントを贈ることを決めたのですが、Iさん曰く、「Sさん本人に直接何が欲しいか聞いた方がいい」とのこと。

 団塊ジュニア世代の私としては、サプライズというプレゼントの良さが失われてしまうので、若干抵抗があったのですが、確かに相手がいらないものが届いてももったいないので、快諾しました。

 Sさん本人にラインで聞いてみると、しばらくして新居に置くおしゃれなテーブルランプが欲しいと、メーカーの商品サイトのリンクが届きました。

 Iさんと相談して、金額的に予算内だったので、すぐにネットで購入し、Sさんの新居へ配送を手配しました。

 後日、そのことをうちの奥さんに話すと、「それはすごくいい選択だ」と珍しく褒められました。

 確かに、Sさんやそのお相手の好みも分からないまま、プレゼントを選ぶのは非常に時間がかかりますし、何より受け取った相手が、お世辞抜きで本当に心から喜んでくれるとは限りません。

 Sさんへプレゼントの配送予定を伝えると、「楽しみに待ってます!」と返事が。

 テーブルランプを受け取ることを楽しみにしている様子が短い文面からよく伝わってきました。

 

 今回の出来事を踏まえて、<長期投資>におけるタイパを最大化するにはどうすればいいか考えてみると、ズバリ、全世界株式インデックス投信を毎月積み立て購入する事だと思います。

 短期的な変動は大きいものの、長期間で利益を最大化できるのは株式投資であり、その投資先の選択に一切時間をかけずに、全世界の株式すべてに一つの商品でまとめて投資する。

 インデックス投信は、その時代ごとに成長する国、地域、業種、会社を、加重平均で自動的に選んで投資してくれるため、私たちがいちいち投資先を選ぶ時間をかける必要がありません。

 雑誌やネットで新NISAの特集記事を読む必要もありませんし、金融機関の窓口で相談して、わざわざ高い手数料の商品を購入させられる必要もありません。

 毎月一定額を積み立て購入すれば、株式相場が今高いとか安いとか、上がるとか下がるとか気にして、タイミングを見計らう必要も一切ありません。

 唯一することといえば、投資をする個人の家計状況に応じて、毎月ムリのない範囲で積立額を決める事だけでしょうか。

 投資初心者の方は、まずは少額から、慣れた方は非課税限度額いっぱいまで。

 今年から始まった新NISAで、誰でもタイパを最大化できるいい投資環境が整ってきたと思います。