FP三宅金蔵のお金の学校

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【新NISA】死ぬまで売らないVYM

 こんにちわ。FPの金蔵(きんぞう)です。

 突然ですが、もし今、自分の全財産を一つの金融商品に投資しなさいと言われたら、迷わず米国のETF(上場投資信託 )であるバンガード・ハイディビデンド・イールドETF(ティッカー:VYM)と答えます。

 VYMとはもう長いおつきあいですが、今まで購入した数多くの金融商品の中で、唯一一度も売却したことがありません。

 今も新NISAの成長投資枠で、毎月一定額を積立購入しています。

 そもそも、VYMとは、平均以上の配当を出すアメリカ企業400社以上に分散投資できる商品で、安定的に配当という不労所得を死ぬまで受取ることができます。

 マクドナルド、P&G、コカ・コーラペプシコ、ジョンソン&ジョンソンなど、全世界で事業を展開する、超一流のグローバル企業を投資対象としており、好不況に関わらず、安定的に配当を出し続けてくれるのが大きな魅力です。

 しかも、毎年2%以上の増配が10年以上続いており、VYMを積み立てていけばいくほど、毎年確実に配当収入が増えていくことは間違いありません。

 現在、AIブームにより、一部テック企業が主導して史上空前の株高が日米で続いていますが、歴史を振り返れば、遅かれ早かれ、バブルははじけます。

 チャットGPTはなくても人間は生きていきますが、多くの人は、マクドナルドのビックマックやP&Gの洗剤、コカ・コーラやジョンソン&ジョンソンの医薬品がなくては生きていけません。

 そういう意味で、好不況に関わらず、全世界共通のある一定の需要に応える企業数百社に分散投資しているのが、VYMの抜群の安定性の源です。

 全世界の人口の増加と共に、過去15年以上、キレイに右肩上がりで株価も成長しており、配当収入(=インカムゲイン)だけでなく、値上がり益(=キャピタルゲイン)も狙えるのも嬉しいですね。

 今後、株価の大暴落が来たとしても、安定配当という安全装置があるため、安心して継続保有できますし、株価の下落と共に、配当利回りが上昇するため、下落に一定の歯止めがかかります。

 私のような団塊ジュニア世代など、50代以上で手元にある程度の資金があり、大きな値上がりは期待しないが、今後先細っていく公的年金を補う自分年金を作っていきたい方に最適です。

 ただし、数十年単位でみると、配当益と値上がり益を併せたトータルリターンでは、全世界株式やS&P500連動商品に劣るため、最近投資を始めたばかりの20代、30代の方にはあまりおススメしませんので、ご注意ください。

 

 日本でも、三菱UFJアセットマネジメントのeMAXISイーマクシス)スリムなど、低コストの良い金融商品が多数出てきていますが、世界最大の金融市場があるアメリカにはかないません。

 投資の入り口としては、円建てで買いやすく、クレカ積立もできる日本の投資信託でいいですが、VYMのような優れた商品がある、米国のETF(上場投資信託 )の世界も徐々にのぞいてみるのもいいかもしれません。

 ※投資はくれぐれも自己責任でお願いいたします