こんにちわ。FPの金蔵(きんぞう)です。
物価の上昇が止まりませんね。今年1月20日付の新聞で昨年2023年の物価上昇率が3.1%で、41年ぶりの上昇だと報じれらていました。
日本に住むほとんどの人がモノやサービスの値上がりという形で大きな影響を受けていますが、特にインパクトが大きいのは、収入がほぼ一定の年生活者の皆さんではないでしょうか。
同じく1月20日付の新聞に、「公的年金 実質目減り」という記事もありました。
年金支給額も物価や賃金の上昇に合わせて変動する仕組みはあるものの、実際の物価の上昇に追いつかないため、同じ金額で買えるものが減る(=購買力の目減り)ということです。
この記事を読んで思ったのは、もし日本の年金がドルで支給されていたら、どうなるか。仮に2011年頃の1ドル=80円の為替レートで、2011年当時の国民年金約80万円(年間)が支給されるとしたら、ちょうど1万ドルです。
今年も国民年金が1万ドル、ドルで支給されると、直近の為替レートが1ドル=150円弱ですから、1万ドル=150万円になります。単純計算で、2011年と比べて<約2倍>の支給額です。
日本に働いて年金もらっているから仕方がないと思うかもしれませんが、アメリカで働いて退職し、ドルで年金をもらいながら、日本で生活しているスミスさんだったら、今の物価高もほとんど影響なしですね。
アメリカで働いてドルで年金をもらうのは難しいですが、今の時代、ネット証券でアメリカの株式や債券に投資して、ドルで毎年配当を受け取ることはとても簡単です。
現在の年金生活者の方も、未来の年金受給者である現役世代の方も何か対策を始める時期が来ていると思います。