こんにちわ。FPの金蔵(きんぞう)です。
今年から新NISAで投資を始めた方の中には、購入した商品の値動きが毎日気になってしょうがない方もいるのではないでしょうか?
私も数年前に投資を始めた頃に経験があるのですが、毎日朝一でネット証券のサイトにアクセスして、評価額を確認しては、一喜一憂していました。
人間は非常に単純な生き物で、値上がりしてプラスになると、もっと買い増ししたくなり、値下がりしてマイナスになると売り逃げしたくなります。
私もそうやって、個別株をちょこちょこ売り買いしては、手数料や税金を入れたら、結局マイナスという状態が長く続いていました。
特に、メディアで大きな話題になった銘柄に飛びついた時には、ほぼ間違いなくその後値下がりしていましたね。
そういった失敗を数え切れないほど経験した後に、全世界株式や米国株式のインデックス投信を毎月積み立て購入して、あとはほったらかしにしておくのが、投資のタイパが一番良くなるということにようやく気づけたのです。
ですから、現在、毎日株価が気になる方は、どんどんチェックして、時には一時的な衝動でどんどん売り買いしてみてもいいと思います。
そういった経験が長い投資人生の貴重な土台になっていくでしょうから。
ただし、欲を出して、一発退場になるような大きな金額を一度に突っ込むことだけは絶対おススメしません。
授業料と割り切って、まずはお小遣い程度の金額で、投資を始めてみることが重要です。
あと、単に株価の値動きを毎日チェックするのではなく、同時に以下の4つの指標も併せて確認することをおススメします。
(1)NYダウの株価
(2)為替(ドル円)
(4)VIX恐怖指数(相場の強気弱気を計る指標)
日本の株式を含めて、全世界の金融商品のほぼ全ては、世界最大の金融市場である米国の影響を多少なりとも受けますから、上記数値を確認しておけば、おおよその市場の流れが分かります。
尚、以下のサイトなら、上記4つの数値をまとめて見れるのでおススメです。
『NYダウ平均株価 リアルタイム チャート 米国株 ヒートマップ』
https://nikkei225jp.com/nasdaq/
最初は自分の持っている金融商品の値動きとの相関関係が分かりづらいですが、ある程度長期間に渡って、数値を追っていくと、何がどう動いたら、どう株価に反映されるのかが分かってくるはずです。
そうすると、メディアのニュースやネット上の怪しい情報に惑わされることなく、自分なりの相場の方向感が持てるようになると思います。
例えば、円建ての米国インデックス投信の評価額が最近下がったのは、日銀のマイナス金利解除の動きを受けて、急激に円高が進んだせいですね。
来週行われる日銀の金融政策決定会合で、市場の予想に反して、もし金融緩和継続が決まったら、逆に円安が進んで、評価額が上がるかもしれません。
私もまだまだ投資初心者の域を脱していませんが、少なくともこれら数値がどう動いたら、自分の保有資産の評価額にどういう影響が出るかは理解しているつもりです。
毎日株価が気になる皆さんも、ぜひその値動きの背景を理解して、少しでも金融リテラシーを深めていってもらえればと思います。