FP三宅金蔵のお金の学校

お金にジャマされない人生を

【資産防衛】タンス預金はドルがいい?

 こんにちわ。FPの金蔵(きんぞう)です。

 国の借金の増加が止まりません。

 ついに、1286兆円で過去最大になったとのニュースがありました。

 金額がケタ違いに大きすぎて、すっかり、この手のニュースには麻痺しているかもしれませんが、個人的には、今後起きるであろうことにいろいろ思いを巡らせています。

 まず、過去に目を向けると、戦後1946年に行われた預金封鎖と財産税の課税が挙げられます。

 戦時中に国債をどんどん発行して、ついに借金を返せなくなった日本は、急激なインフレが進行し、お札の価値がどんどん下がってきました。

 そこで、政府は予告なしに新円への切り替えを発表し、預金封鎖を実施しました。

 預金者のお金は引き出せないまま、ほぼ無価値になったそうです。

 そういえば、うちの母親から、祖母が預金がパーになったと大変怒っていたと聞いたことがあります。

 更に追い打ちをかけるように、ある程度お金を持っていた国民の財産に25%~90%もの税金を課して、窮地を脱したそうです。

 今後全く同じことが起きるかどうかは分かりませんが、国の借金=国民の借金である以上、なにがしらの影響が受ける可能性を考えておいた方がいいかもしれません。

 当たり前の話ですが、借金を返していくためには原資が必要で、それは日本国民から何らかの形で徴収されると考えるのが自然ですから。

 特に高齢者が保有する2千兆円もの個人資産は、格好のターゲットですね。

 そういう流れで最近の動きを振り返ると、

マイナンバー導入と金融機関との紐づけ

マイナンバーカード使用による、今年12月からの保険証廃止

・今年から始まった新NISA制度(口座開設にマイナンバー提出が必要)

・今年6月の新札発行

 こういった流れは間違いなく、マイナンバーカードを入り口に、個人資産を細かく把握して、何らかの課税を行うための伏線に見えてきます。

 特に、国として把握しづらい<裏>のお金は、マイナンバーと紐づいていない金融機関の預貯金とタンス預金ですから、非課税をえさに、マイナンバーと紐づいたNISA口座へとお金を誘導し、新札発行で家に眠った巨額のタンス預金をあぶりだす。

 かなり用意周到に将来の財産税導入へのシナリオが描かれているのかもしれません。

 では、私たち個人がどう対応すべきかと言うと、政府の手の届かない海外口座へお金を逃がす等の手段がありますが、一番簡単で安全なのは、ドルでのタンス預金だと思います。

 今のお札はいずれ使えなくなりますから、いつでも円と交換できるドル札にして、家にある程度持っておくことが一つの対策になります。

 ここまで円安が進むとやりづらいですが、今後更に円安が進む可能性もありますし、今後アメリカ経済が失速して利下げ局面に入り、日銀が金融緩和を解除して、円高に戻った時が絶好のチャンスかもしれません。

 ちなみに、過去に私も試しましたが、金券ショップ等で両替する場合は、あらかじめ電話でどの程度のドル札のストックがあるを事前に確認しておいた方が無難です。

 どこの金券ショップもそんなに大量のドル札のストックはありませんので。

 ※投資及びその他資産運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。